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帝京大学医学部医学部長 滝川一先生

帝京大学医学部医学部長 滝川一先生
進路の決め方

Q1.帝京大学の教育の特徴とカリキュラムについてお聞かせください。

帝京大学医学部では、国際認証や専門医制度に対応するためにカリキュラムを大幅に変更しました。この新しいカリキュラムでは、6年間で何を学ぶべきなのかを1年生のうちから理解させ、9つの大きな到達目標を4000に細分化した上で、一つ一つ達成させることになっています。臨床実習時間の増加に伴って、座学の時間は減少しましたが、「科目別に統合した授業を行う」「基礎の講義を内容ごとにまとめ直して授業を再編成する」などの改革を行い、学びやすいカリキュラムを作成しました。また、講義にはweb学習も導入しています。予習にweb授業を用いることで、学生が授業の内容を理解しやすいように工夫し、さらに復習にも活用することで授業中に覚えた知識の定着を図っています。
年々難しくなる医師国家試験の対策としては、授業中に国試の問題演習をしています。また、進級や卒業の判定を厳しく行うことで、合格率を年々向上させることができました。現在は学生たちの間に、卒業できれば国試も合格できるという意識が定着していますので、モチベーション高く学習してくれています。
また、施設を新設し、1年生から医学部専用のキャンパスで学習できるようにした結果、クラブ活動などで上級生と接する機会が増え、低学年のモチベーションも維持できています。授業においても、1年生からグループ学習を導入するなど、勉強の習慣が身につくような取り組みを行っています。
国際認証に準拠したカリキュラムが導入され、医師国家試験の難易度も上がったため、低学年から解剖実習や基礎医学の授業があり、覚えることは昔よりも明らかに多くなっています。従って、低学年時から勉強の習慣をつけることは非常に重要なことです。一年生のうちからしっかり勉強しないと、今のカリキュラムには追いつけないと思います。学生が勉強に集中できるように、担任制を導入してバックアップ体制はしっかりと整えています。

帝京大学医学部医学部長 滝川一先生

Q2.先生ご自身のことについてお聞かせください。

出身は神奈川県の逗子です。高校は神奈川県立湘南高校に通いました。高校時代は埼玉県の浦和高校との定期戦があり、面白かったことを覚えています。勉強は高校の授業中心でしたが、授業のほかに個人塾に通っていました。予備校には夏期講習に通いました。父と祖父が自宅で歯科医院を開業していましたので、生命科学には昔から興味がありました。中学生くらいまでは実家の後を継ぐのかなと思っていましたが、高校生になって身体全体のことについて勉強したいと思い、医学部に進学しました。
東京大学の医学部を卒業後、研修医として内科に研修に行き、循環器か消化器が専門の医師になりたいと考えました。第一内科と第二内科のどちらに所属するか迷いましたが、様々な病気をジェネラルに診断できる医師になりたいと思い、自分の考えに近かった第二内科に所属しました。
その後、東大出身の先生から帝京大学に誘われて本学へと移りました。帝京大学医学部の総合診療を大切にする校風は、ジェネラルな医師を目指す私の理想に近いものでした。学生の特徴は、時代と共に変化していると思います。帝京大学に来た当時は独立心の強い学生が多かったように思います。新設医学部の学生たちだったからこその気風でしょう。今はそのような学生は少なくなり、どちらかというと真面目な学生が多い印象です。
私もここに来て長くなり、現在は医学部長のほかに内科の責任者も兼務しています。忙しい毎日ですが、音楽を聴くこととジョギングすることで、ストレスを解消しています。

帝京大学医学部医学部長 滝川一先生

Q3.医学部を目指す受験生にメッセージをお願い致します。

医学部を志す学生は何と言ってもやる気のある学生が良いと思います。医師の子弟だからという理由で入学してくる学生もいますが、そうではなく、医師は大変だけれどやりがいのある職業だと理解している学生に入学してほしいと思っています。また、医師として大切なものは正義感・コミュニケーション能力・自主性の三つです。この三つの能力を今は持っていないとしても、入学後、医学の勉強や実習、クラブ活動などを通して身につけていってほしいと思います。
今後はコンピュータの発達で、知識はあまり必要ではなくなるかもしれませんが、医師として判断力やマネジメント能力が試される時代になるでしょう。本学も医学部ができて45年になります。今後さらに伝統を積み重ねていきたいと思っています。

帝京大学

関連リンク 帝京大学ホームページ

たきかわはじめ
滝川一先生 略歴

学歴および職歴
昭和46年3月 神奈川県立湘南高等学校卒業
昭和46年4月 東京大学教養学部理科Ⅲ類入学
昭和48年4月 東京大学医学部医学科進学
昭和52年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和52年6月 東京大学医学部第2内科研修医
昭和53年1月 日立製作所日立総合病院内科
昭和53年6月 東京大学医学部第1内科研修医
昭和54年1月 東京警察病院消化器センター内科
昭和55年3月 東京大学医学部第2内科医員
昭和59年8月 米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員
昭和62年1月 東京大学医学部第2内科医員
昭和62年4月 東京大学医学部第2内科助手
昭和62年5月 日本赤十字社医療センター第1消化器科
昭和62年7月 帝京大学医学部第1内科講師
平成 2年4月 帝京大学医学部第1内科助教授
平成 9年4月 帝京大学医学部内科助教授(内科統合のため)
平成10年4月 帝京大学医学部内科教授
平成22年4月 帝京大学医学部附属病院副院長(併任~平成25年3月)
平成23年4月 帝京大学医学部内科主任教授
平成25年4月 帝京大学医学部長(併任)
現在に至る

免許、資格等
昭和52年5月 医師免許取得(医籍234601号)
昭和58年3月 医学博士取得(東京大学 第6388号)
日本消化器病学会専門医、指導医(施設責任者)、日本肝臓学会専門医、指導医(施設責任者)
日本消化器内視鏡学会専門医、指導医、日本胆道学会認定指導医、日本内科学会認定医、指導医、日本成人病(生活習慣病)学会認定管理指導医

賞罰
日本肝臓学会研究奨励賞(平成1年6月)

学会活動
日本消化器病学会理事、専門医制度審議会委員長
日本肝臓学会副理事長、東部会支部長
日本消化器関連学会機構理事、学術集会委員会委員長
日本成人病(生活習慣病)学会理事
日本内科学会理事
日本消化器内視鏡学会社団評議員
胆汁酸研究会会長、胆汁酸フォーラム代表世話人
米国消化器学会(AGA)、米国肝臓病学会(AASLD)、国際肝臓学会(IASL)、欧州肝臓学会(EASL)、アジア太平洋肝臓学会(APASL)、各メンバー